江戸時代に隆盛を極めた日本独自の手品・手妻の数少ない継承者で、2021年には日本奇術界で最も名誉ある「松旭斎天洋賞」を受賞。1枚の紙で蝶の一生を語る「蝶のたはむれ」など、美しい和の感性と手品の融合は、瞬きする隙を与えません。
物語や演技を通じて観客を魅了する美しい手品芸術「手妻」は、歌舞伎にも匹敵するほど人気を博した日本独自の芸能です。
藤山大樹氏は2010年に手妻の大家、藤山新太郎に師事し、この希少な芸術の継承者としての道を歩み始めました。2019年に文化庁芸術祭において日本マジック界歴代最年少で「芸術祭賞」を受賞し、2021年には公益社団法人日本奇術協会から日本奇術界で最も名誉ある「松旭斎天洋賞」を受賞するなど、その芸術性と技術の高さは、各方面で評価されています。
NHK WORLDでドキュメンタリーが放送されるなど、「伝統の新しい形」をテーマに繰り広げられるパフォーマンスは、世界10カ国20都市以上で披露され、大きな反響を巻き起こしました。
かつては大衆に愛された芸能であり、今では演じ手がごくわずかとなり、見る機会もとても限られている「手妻」。奇術と日本文化が融合された日本唯一の芸能であり、世界でも賞賛された日本独自のイリュージョンを、とくとお楽しみください。