三味線の伴奏とともに感情を唸りあげる、独特の節回しが心に迫る浪曲。古典演目から映画「男はつらいよ」浪曲化などの新作浪曲にも積極的で、年間公演数約600席と引っ張りだこの新潟市出身・実力派浪曲師の舞台へ、さあお立ち会い！
2007年に二代目玉川福太郎に入門し、同年に浅草木馬亭で初舞台を踏んだ玉川太福氏。2013年には木馬亭で名披露目を果たしました。
現在では、全国各地のホールや劇場、浪曲定席木馬亭、落語の定席にも出演。持ちネタは130席以上あり、「天保水滸伝」「清水次郎長伝」などの古典演目を継承する一方で、新作浪曲にも積極的に取り組んでいます。太福氏の自作「地べたの二人」シリーズや、映画「男はつらいよ」の浪曲化など、幅広い活動が特徴です。
受賞歴も豊富で、2015年の第1回渋谷らくご創作大賞、2017年の第72回文化庁芸術祭・大衆芸能部門新人賞、2020年の第37回浅草芸能大賞・新人賞、2022年の令和3年度花形演芸大賞・銀賞、2023年の彩の国落語大賞・特別賞を含む多くの栄誉に輝いています。日本浪曲協会理事も務め、2016年より「にいがた観光特使」としても活躍中です。
AMJ2024では、そんな太福氏の魅力的な浪曲の世界を体験できます。曲師（三味線）は、芸歴40年を超えるベテラン玉川みね子氏。出囃子は、越後獅子！浪曲の独特なスタイルと情感あふれる演技は、グッと語りの世界に引き込み、伝統芸能の魅力を再発見させてくれることでしょう。
